集団遊び Sケン ワラビーVOL3
子どもの頃、たくさんの集団遊びがあったが、一番やっていたのは「Sケン」です。相手を押したり、引いたり、倒し合う肉弾戦の戦いです。ルールがわかって、何度か体験すればみんなも必ず燃えてきます。
最近、小学校に集団遊びの授業で行くことがあります。高学年の子ども達には「Sケン」を教えます。ルールを教えた後はチーム分け。元気のいいリーダーが出てきて、「おまえとおまえとおまえと…は俺のチーム。後は向うのチーム」でチーム分けは終わり。試合が始まると強いチームばかりが勝つ。喜んでるのは強いチームで、弱いチームの子ども達は面白くなく、我慢している顔ばかり。
「ハーイ、みんな集まって座ってー。今は『強いチーム』と『弱いチーム』に分かれたよね。これ何というかわかる?」「俺らは面白かったけどなー。なー?」強いチームはうなずいている。「でも、弱いチームは面白ろかった?」「ううん…」「だよね。このことを『いじめ』といいます。相手を悲しませるのがいじめ。チーム分けするときは『平等に分けること』が基本。後はみんなで工夫して楽しくやること。負けてもいいです。ゲームはまた続くサー。じゃあねチーム分けしてもういっぺんやってみよー」。
集団遊びは「長く続けること」が大切です。自分の良さも、悪さも味方に伝えながら、作戦を立てながら、工夫しながらゲームを続ける。何回かやればチーム替えをし、またゲームを続ける。「体と頭と心」で体験し、遊べばいじめもなくるよね。
僕たちが一番やっていた「Sけん」のルールです。
①地面に大きなSの字を書きます。相手と自分の陣地には宝物(石)があり、相手の陣地に入り、宝物を取り、自分の陣地にもって帰ったほうが勝ちです。(敵の宝物をタッチしたら勝つというゲームもあります)
②陣地内は両足。玄関以外のところから足が出たり、手が出たりすると負け。一人で入っても、5人で入ってもいい。負けた人は外に出る。
③玄関からは外にケンケンで出られます。両足で休める休憩所が2つあり、中からケンケンへの攻撃はダメ。ケンケン同士の戦いは先に足がついたほうが負け。同時は引き分け。
④「いっせぇーのーで、はじまった!」でゲーム開始! 大声をみんなで出すこと。ケガをしないように。
⑤途中でビェーン!と泣く人がいれば、見方だろうと敵だろうと構わずにそばに寄ってサポートしてあげよう。
勝負の世界でも、相手に優しくすることが宝物です。
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